MT4でEAトレードを行うにあたり一番はじめにしなければならない準備はFX会社での口座開設です。どのようにしてFX会社を選べば良いのでしょうか。EAを利用することを目的とした場合のFX会社の選び方を紹介します。

まずFX会社は国内の会社と海外の会社があります。日本国内の会社にはDMM FXやみんなのFX、SBI FXトレード、松井証券MATSUI FXなどがあります。広告やコマーシャルなどを目にする機会もあるので、なんとなく聞き覚えのあるFX会社も多いでしょう。海外FX会社にはXMTradingやTitan FXなどがあります。海外の会社と言っても、日本語対応の体制を整えていたり日本人スタッフが複数名いるFX会社もありますのでこのような会社であれば口座開設はしやすいでしょう。では、国内FX会社と海外FX会社の特徴を比較しながら口座開設をおこなうFX会社の選ぶポイントについて解説していきます。

▷会社の信頼性

日本国内の会社であれば、運営元の信頼性、上場の有無、口座開設者数や知名度などである程度の信頼度は測りやすいでしょう。そもそも日本においてFX業者は登録制となっていたり、規制が厳しかったりするので、比較的安心して口座開設の検討ができ利用もできると言えます。海外のFX会社での信頼性を確認するポイントには金融ライセンスの取得の有無があります。金融ライセンスを取得するには、金融庁の監督のもとで、適切に顧客の資金を管理しなければなりません。海外FX会社の中には、2ヶ国で金融ライセンスを取得していたり、ヨーロッパ10ヶ国において金融登録を行っている会社もありますので口座開設の検討材料にすると良いでしょう。

▷レバレッジ

日本国内では、トレーダーの資金保全のため、ならびに市場の混乱防止のために金融庁がレバレッジの規制強化に乗り出し、2011年にはレバレッジは最大25倍までとなりました。一方、海外FX会社では各国のルールに従い、100倍〜1000倍などの高いレバレッジで取引をすることができます。つまり、少ない資金で大きな利益を得ることができるのです。もちろん損失が出た場合は、損失の額が大きくなる可能性もあるのでその分リスクも高まります。

▷ロスカット・ルールまたはゼロカットシステム

予想外の損失を防ぐために、日本ではロスカット・ルールの作成および遵守が義務付けられています。ロスカット制度により、為替相場の急な変動で個人投資家や金融機関が被る想定以上の損失を少しでも少なくしようというのが目的です。海外の会社には、そういった場合に備えゼロカットシステムというものがあります。証拠金がゼロになった時点で取引を終了してくれるもので証拠金以上の損失を被ることはありません。2015年1月15日に発生した「スイスフランショック」の際も、ゼロカットシステムのある会社でトレードしていたトレーダーたちは、追証(証拠金以上の損失の支払い)を求められることはありませんでした。追証分はFX会社が負担してくれます。MT4でEAを利用している場合も同様です。ゼロカットシステムは口座開設の検討材料として大切な要素といえるでしょう。

▷スプレッド

日本のFX会社はスプレッドが狭い会社が多く、海外FX会社の方が比較的スプレッドが広い傾向にあります。しかしスプレッドの狭さゆえに、国内FX会社ではスリッページが発生しやすく、取引コストが良くないこともあります。スリッページとは、注文した価格と実際に約定された価格の差のことです。大手海外FX会社は、約定力に優れ、スリッページがほとんどなく、EAトレードでかかるトータルのコストが低く収まります。

以上のことをふまえ、結論としては海外のFX会社で口座開設するほうがMT4を使ったEAトレードにおいてはおすすめです。以前は言語がネックであった海外FX会社ですが、最近では日本マーケットの価値が高まり、日本人スタッフが増えたことで、国内会社よりもサポートが手厚くなってきています。

MT4EAの無料配布サイトで、自分自身の取引スタイルやメリットデメリット等を比較してEAの利用に適したFX会社での口座開設を選んでください。